「中卒だから、資格なんて自分には無理」「そもそも勉強のやり方が分からない」。学歴に自信がなくて、資格の勉強に一歩踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか。
筆者は中卒で、中学校にもあまり通えていませんでした。それでも、宅配ドライバーとして働きながら、国家資格の運行管理者に合格しています。ただし一発合格ではなく、1回目は不合格でした。この記事では、その失敗から学んだ勉強法と、学歴に関係なく受けられる資格、勉強が苦手な社会人が挫折しないためのコツを紹介します。
結論:まず何を選ぶべきか
結論から言うと、多くの資格は学歴に関係なく受験できます。そして、勉強が苦手な人ほど「基本を解説したテキスト → 過去問」の順番を守ることが大切です。
筆者が1回目の試験に落ちたときの勉強法は、最新版の過去問だけが載った問題集を買って、ひたすら解いて読むだけというものでした。答えは覚えられても、なぜその答えになるのかが分かっていなかったため、少し聞き方を変えた問題に対応できませんでした。
そこで翌年は、基本から分かりやすく解説しているテキストに切り替えて、まず全体の仕組みを理解してから過去問に取り組みました。その結果、2回目の受験で合格できました。
勉強が苦手な人ほど、いきなり問題を解こうとしがちです。でも実は、遠回りに見える「基本の理解」こそが、いちばんの近道でした。
主要な選択肢の比較表
学歴を問わずに受験できる、社会人に人気の資格をまとめました。
| 資格 | 受験資格 | 活かせる仕事 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 運行管理者(貨物) | 運行管理の実務経験1年以上、または基礎講習の修了 | 運送会社の運行管理・配車 | ドライバーから内勤に移りたい人 |
| フォークリフト運転技能講習 | 18歳以上(講習を修了して取得) | 倉庫・物流センター・工場 | 物流や製造の現場で働きたい人 |
| 危険物取扱者(乙種第4類) | 制限なし | ガソリンスタンド・化学工場・タンクローリー | 物流や設備の仕事で手当を狙いたい人 |
| ITパスポート | 制限なし | 事務職・IT関連の入門 | パソコン仕事への転職を考えている人 |
| 生成AIパスポート | 制限なし | 業務でAIを使う全職種 | AIの基礎知識を身につけたい人 |
※受験資格や試験の内容は変更されることがあります。申し込み前に、必ず各試験の実施団体の公式サイトで確認してください。
「中卒だから受けられない」と思い込んでいる資格の多くは、実は学歴に関係なく受験できます。まずは、自分の仕事や目指したい仕事に関係する資格の受験資格を調べてみてください。
なお、どうしても「高卒以上」が条件になっている仕事や資格を目指したい場合は、文部科学省が実施している「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)」を受けるという選択肢もあります。
メリット
- 学歴の代わりに「できること」を証明できる:資格は、学歴に関係なく「この知識を持っている」ことを客観的に示せます。履歴書に書けるものが増えることは、転職活動で大きな自信になります。
- 仕事の選択肢が広がる:筆者の場合、運行管理者の資格を取ったことで、運転だけでなく運行管理という内勤の道も見えるようになりました。
- 「自分にもできた」という自信がつく:勉強が苦手だった人にとって、試験に合格した経験は想像以上に大きな自信になります。次の資格や新しいことに挑戦する気持ちにもつながります。
デメリット・注意点
- 過去問だけの勉強は危ない:筆者の失敗そのものです。過去問は大事ですが、基本を理解しないまま答えを覚えても、少しひねった問題で点を落とします。
- 資格を取っただけでは仕事は変わらない:資格はあくまでスタートラインです。資格を活かせる仕事に応募する、社内で担当を変えてもらうなど、取ったあとの行動が必要です。
- お金と時間がかかる:受験料やテキスト代、講習の受講料がかかる資格もあります。働きながら勉強時間を確保するには、家族の協力も必要になることがあります。
勉強が苦手な社会人が続けるためのコツ
一般的に言われているコツに、筆者自身の経験(3と4)を加えてまとめます。
- テキストは「分かりやすさ」で選ぶ:本屋で実際に開いてみて、図やイラストが多く、自分が読んで理解できるものを選びましょう。
- 1日の勉強時間は短くていい:仕事で疲れている日は、10分でもテキストを開くだけで構いません。毎日少しずつ触れることが、忘れないためのコツです。
- 基本を理解してから過去問を繰り返す:テキストで全体をひと通り読んでから、過去問に取り組みます。間違えた問題は、テキストに戻って理由を確認します。
- 1回で受からなくても諦めない:筆者も1回目は不合格でした。落ちた経験は、勉強法を見直すきっかけになります。
また、分からない用語が出てきたときに、ChatGPTなどの生成AIに「中学生にも分かるように説明して」と聞いてみるのも一つの方法です。ただし、AIの説明には間違いが含まれることもあるので、最後は必ずテキストで確認しましょう。
向いていない人の条件
- 目的なく「とりあえず資格を取りたい」人:どの仕事で活かすかを決めないまま資格を取っても、活かす場面がないまま終わりがちです。
- 合格するまでの数か月間、まったく勉強時間を取れない人:短時間でも、毎日続ける時間が必要です。仕事や生活が落ち着いてから始めるのも一つの判断です。
よくある質問(FAQ)
Q. 中卒でも受けられる国家資格は多いですか? A. 多くあります。受験資格に学歴を問わない資格はたくさんあり、実務経験や講習の受講が条件になっているものもあります。まずは目指したい資格の公式サイトで受験資格を確認してみてください。
Q. 勉強のやり方がまったく分かりません。何から始めればいいですか? A. まずは、目指す資格の「基本を解説したテキスト」を1冊選び、最初から最後までざっと読んでみることから始めましょう。いきなり過去問から入るのは、筆者の失敗パターンです。
Q. 独学と講座、どちらがいいですか? A. 資格によって異なります。運行管理者のように、受験資格を得るために講習の受講が必要な資格もあります。独学に不安がある人は、講座で基本を学んでから、自分で過去問に取り組む形もおすすめです。
まとめ
中卒でも、多くの資格は学歴に関係なく受験できます。筆者は中学校にもあまり通えていませんでしたが、運行管理者の試験に2回目で合格しました。
勉強が苦手な人ほど、「基本を解説したテキストで全体をつかむ → 過去問を繰り返す」という順番を守ってください。1回目で落ちても、勉強のやり方を変えれば結果は変わります。学歴に自信がなくても、資格はきっと、あなたの次の一歩を後押ししてくれるはずです。